UbuntuでmasterのEmacsを--with-cairoビルドしてカラー絵文字見る
cairoってすごい!(画像あり)
Emacsのconfigureオプションの--with-cairo
がexperimentalでなくなりました。
Emacsを--with-cairo
でビルドすると、X Window System上のEmacsでカラー絵文字が表示できるようになります。(他にcairoがどう使われるのかよくわかってない)
早速ビルド。
./autogen.sh
./configure --with-cairo
make
ビルドしたEmacs (src/emacs
) を起動します。
デフォルトのフォントセットだとカラー絵文字のフォントを使ってくれてはいなかったので、unicodeの適当な範囲のフォントをNoto Color Emoji
に設定します。
(set-fontset-font nil '(#x1F000 . #x1FAFF) "Noto Color Emoji")
これを評価すると、Noto Color Emoji
のカラー絵文字を表示できました。
せっかくなので、M-x list-charset-chars unicode-smp
して、さっき割り当てた絵文字あたりのunicodeの表を見てみます。
カラー絵文字がいっぱいで嬉しいですね。
experimentalが取れる前にやったときはかなり重くなった気がしたんですが、改善されたようです。
macOSユーザへ
実はmacOSでは一足先にCore Text APIを使ってカラー絵文字を表示できていたのですが、これはfreeなplatformで実現されていない機能という理由で過去に取り消されてました。
ですが、cairoによるカラー絵文字の表示がGNU/Linuxでもできるようになったので、macOSでのEmacs.appでカラー絵文字を表示する機能が復活しました。Emacs 27.1で復活すると思います。
mituharuさん何者...?
cairoの対応に多大な貢献をしているmituharuさんですが、この人はEmacsのMac portをメンテナンスしていて、CabonなEmacsがGNU Emacsに含まれていたころからEmacsに貢献しています。